夢街名曲ミュージアム
夢街ミュージック・シティのレコードショップ・オーナー長門芳郎がお届けする推薦曲コーナー
毎週更新、どんどん楽曲アップします。
膨大な音楽の宝庫からレコメンドされた名曲・佳曲をお楽しみください!
2010年7月10日
#042 オールウェイズ・サムシング・ゼア・トゥ・リマインド・ミー
(Always Something There To Remind Me)
by サーストン・ムーア (Thurston Moore)
東京在住の英米ミュージシャンというと、嘗てのモーガン・フィッシャー(モット・ザ・フープル)やヘンリー・カイザーを思い出すが、現在では、この人、ジム・オルークが思い浮かぶ。この3人に共通しているのは、いずれも一筋縄ではいかないポップスの異端児だということ。
その異能のひと、ジム・オルークがバート・バカラックのトリビュート作を作ったのだから、ありきたりのものになるはずがない。細野晴臣、サーストン・ムーア、坂田明、カヒミカリィ、小坂忠ほか、ラインアップをみただけで普通じゃない。
しかし、個人的にベスト・トラックだと思うのは、サーストン・ムーア(ソニック・ユース)の「オールウェイズ・サムシング・ゼア・トゥ・リマインド・ミー」。
60年代半ばにイギリスの女性歌手サンディ・ショーがヒットさせた曲。当時の邦題は「恋のウェイトリフティング」。それほどヒネリはないが、パワーポップ調が潔くて、新鮮。
夢街ミュージック・シティではアルバム『All kinds of People~love Burt Bacharach~produced by JIM O'ROURKE』がダウンロードできます。
2010年7月2日
#041 5/4 サンバ (5/4 Samba)
by ハース・マルティネス (Hirth Martinez)
7月に待望の日本ツアーが決まったハース・マルティネスのこれは、1998年、21年振りにリリースされ、ファンを驚かせた復活サード・アルバム『夢の旅人』からの人気ナンバー。アン・サリーのカヴァーでもお馴染みだ。
「ハウリン・ウルフとディヴ・ブルーベックが出会ったような音楽」と表現したのは、彼の才能を認め、デビューを後押ししたボブ・ディランだが、この「5/4 サンバ」の歌詞にもブルーベック、そしてジョビン(アントニオ・カルロス・ジョビン)が登場する。ふたりとも、ハースの音楽に影響を与えたアーティストだ。
機知に富む歌詞と思わず体が動く4分の5拍子の軽快なリズム。ガース・ハドソンのアコーディオンもいいアクセント!ジョン・サイモンの洗練されたアレンジが光る名曲だ。
from『夢の旅人(I'M NOT LIKE I WAS BEFORE)』
■来日を記念して、ハース・マルティネス2曲無料配信中 !!
「Altogether Alone」 from『I Love To Play For You』
「5/4 サンバ」 from『夢の旅人』
無料配信期間~7月20日まで
夢街ミュージック・シティでダウンロードできるハース・マルティネス作品はこちらです。
2010年5月16日
#040. オルトゥゲザー・アローン (Altogether Alone)
by ハース・マルティネス (Hirth Martinez)
7月に待望の日本ツアーが決まったハース・マルティネスの代表曲がこれ。
ハースは、ロビー・ロバートソン(ザ・バンド)やジョン・サイモンのプロデュースによる名盤を残しているL.A.出身の個性派シンガーソングライター。ドスの利いたダミ声の曲があるかと思えば、ソフト&スムースな歌声の夢見心地の曲もある。この曲はブラジリアン・フィール溢れるガット・ギターのカッティングとジェントルな歌声が心癒す名曲だ。宇宙人やUFOも登場する不思議な歌詞もユニーク。アン・サリーやbe the voiceのカヴァーでもお馴染みだろう。
このギター弾き語りヴァージョンは、1999年4月の初来日公演でのもの。
from『I LOVE TO PLAY FOR YOU』
■ハース・マルティネスの来日情報は、こちらで!
http://coconutgrove-inc.blogspot.com/
夢街ミュージック・シティでダウンロードできるハース・マルティネス作品はこちらです。
2010年4月30日
#039. びんぼう
by曽我部恵一 (Keiichi Sokabe)
大瀧詠一がはっぴいえんど在籍時の1972年に発表したファースト・ソロ・アルバム『大瀧詠一(ファースト)』を曲順もそのままにカヴァーするというオムニバス企画。湯川潮音、smooth aceなど、既発の音源のほか、カジヒデキ、小島麻由美、曽我部恵一らによる新録音源も収録されている。
はっぴいえんど直系とも言える曽我部恵一は、これまでにも「A面で恋をして」、「サイダー '73」などの大滝作品をカヴァーしていたが、今回のアコースティック・ギター弾き語りによる「びんぼう」も余裕の出来。このシンプルさがいい。
夢街ミュージック・シティでダウンロードできる『オムニバス1~大瀧詠一ファーストアルバム カバー集(1980~2010)~』はこちらです。
2010年4月17日
#038. I LOVE
by ママレイド・ラグ (Mamalaid Rag)
12弦ギターのノスタルジックな音色とフレーズ、弦楽四重奏をフィーチャーした爽やかなアコースティック・サウンド、大滝詠一の歌声を思い起こさせる切なさを湛えた甘い歌声がこころ鷲掴み。ドラム、パーカッション、ストリングス以外の全ての楽器演奏、コーラスは田中拡邦による多重録音だ。4月7日にリリースされた新作サード・アルバム『SPRING MIST』収録曲。
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2010年4月2日
#037. Go On
by ママレイド・ラグ (Mamalaid Rag)
2002年に「春雨道中」でデビューしたママレイド・ラグ。昨年、久方ぶりに活動を再開し、ファンを喜ばせてくれたが、4月7日には新作サード・アルバムとベスト・アルバムを同時リリースする。
先日、田中拡邦くんに会った際、聞いたのだが、グループ名がザ・バンドの「ラグ・ママ・ラグ」を連想させると言ったら、まさにそれを意識して、名付けたと教えてくれた。「Go On」は、新作『SPRING MIST』からの先行シングル曲。桜咲く今の季節にピッタリくる、心浮き立つようなフレッシュなママラグ・サウンドだ!
新作リリースに合わせたツアーも5月からスタートする。
MAMALAID RAG SPRING MIST TOUR 2010
2010.5.7(金) 大阪・RUIDO
5.14(金) 東京・下北沢 GARDEN
5.22(土) 佐賀・GEILS
5.23(日) 福岡・ROOMS
問い合わせ:info@mamarag.com
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2010年3月26日
#036. People That You Never Get To Love
by Tomoko Miyata (トモコ・ミヤタ)
ギターの名手ロメロ・ルボンバを筆頭にニューヨークやブラジルの腕達者なミュージシャンたちのサポートを受け、アルバム『SECRET OF LIFE』でデビューしたTomoko Miyataは、ニューヨーク在住の無名の日本人女性シンガー。まずは選曲がいい。ルパート・ホルムズ、エヴリシング・バット・ザ・ガール、ジェイムズ・テイラー、ジョビンetc。フォーキーでジャジーなブラジリアン・サウンドに癖のない伸びやかな優しい歌声がよく溶け合って心地いい。
アルバムのオープニングを飾るルパート・ホルムズのこの曲は、彼の1979年のヒット作『パートナーズ・イン・クライム』に収められていた名バラード。運命の出会いをテーマにしたお洒落な恋愛映画のワンシーンのような歌詞の世界を彼女はボッサ・アレンジに乗せて、爽やかに歌いあげている。
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2010年3月18日
#035. 遂に
by Emi Meyer(エミ・マイヤー)
エミ・マイヤーは、京都に生まれ、京都の大学に留学経験もあるアメリカの才能あふれる女性シンガーソングライター。3月3日にリリースしたセカンド・アルバム『パスポート』は、Shingo02とのコラボによる全編、日本語で歌われる意欲的作品だ。日本人があまり使わない新鮮な言葉遣いの歌詞、独特の間、空気感。名曲の誉れ高い「君に伝えたい」も素晴らしいが、個人的にはラスト・ナンバーのこの曲に心奪われ、繰り返し聴いている。ピアノ弾き語り時代の吉田美奈子を想い出したのは、私だけだろうか。
来月4日には、下記の野外コンサートにも登場する。これは見逃せない。
歌と花見の野外音楽フェスティバル「ウォッチング・ザ・スカイ'10」
日時:2010年4月4日(日)13:00開場/13:30開演(終演19:30予定)
会場:日比谷公園野外大音楽堂
出演
▼ジョー・ヘンリー Joe Henry
▼ジェシー・ハリス Jesse Harris
▼おおはた雄一 Yuichi Ohata
▼アン・サリー Ann Sally
▼エミ・マイヤー Emi Meyer
▼ハンバートハンバート Humbert Humbert
料金:前売6,000円・当日6,800円(指定席・税込)※雨天決行 ※再入場可
お問い合わせ:プランクトン 03-3498-2881
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2010年3月5日
#034. シック・アンド・タイアード (Sick and Tired)
by ファッツ・ドミノ (Fats Domino)
「ブルー・マンデイ」、「ブルーベリー・ヒル」等のヒットで有名なニューオーリンズ出身のR&B/R&Rピアノ・マン、ファッツ・ドミノが1958年に放った全米ヒット(22位)。ボズ・スキャッグス、グレイトフル・デッドのレパートリーでもあるブギウギ・ロックンロールの傑作ナンバーだ。5年前のハリケーン・カトリーナの際、一時行方不明となったが、その後無事保護されたファッツ。この2月26日、82才の誕生日を迎えた。
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2010年2月26日
#033. アイ・メット・ヒム・オン・ア・サンデイ
(I Met Him On A Sunday)
by シレルズ(The Shirelles)
ローラ・ニーロの傑作カヴァー・アルバム『ゴナ・テイク・ア・ミラクル』のオープニングを飾っていた曲のオリジナル。ニュージャージーの黒人ガール・グループ4人組シレルズが自分たちで作詞作曲し、1958年に全米ヒット(全米49位)させたデビュー曲だ。多くのカヴァーで知られるキャロル・キング作の「ウィル・ユー・スティル・ラヴ・ミー・トゥモロウ」やママス&ザ・パパスの「愛する貴方に」を最初にヒットさせたのも彼女たちだった。
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2010年2月19日
#032. サマータイム・ブルース(Summertime Blues)
by エディ・コクラン(Eddie Cochran)
人気絶頂だった1960年、21才の若さで交通事故死した悲劇のロックンローラー、エディ・コクランが1958年に全米8位に送り込んだ自作ヒット曲。ザ・フー、ブルー・チアー、ビーチ・ボーイズほかのカヴァーも多い名曲だ。「すばらしすぎて発売出来ません」というレコード会社の新聞広告が出て、実際に発売中止になった。
RCサクセション1988年のアルバム『COVERS』(後に目出度く発売!)には忌野清志郎による日本語詞のカヴァーが入っていた。
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2010年2月12日
#031. ショート・ショート(Short Shorts)
by ロイヤル・ティーンズ(The Royal Teens)
プルプルお尻が強烈な『タモリ倶楽部』のオープニング・テーマとして、お馴染みのノベルティ・ナンバー。柴咲コウ出演のワインのCMにも使われたこともあった。演奏しているロイヤル・ティーンズは、フォー・シーズンズのボブ・ゴーディオやアル・クーパー(14才の頃!)も在籍したことで知られるニュージャージーのグループ。1958年に全米3位を記録した大ヒット曲だ。
2010年2月5日
#030. Oh,Boy!
by The Crickets feat. Buddy Holly
1958年に全米トップ10を記録したヒット曲。ポール・マッカートニーが「ビートルズはバディ・ホリー&ザ・クリケッツの真似からスタートした」と語るように彼らはビートルズ、ホリーズをはじめとするその後の多くのグループに影響を与えたことでも有名。近年でもバディのファンを自認するウィーザーがずばり「バディ・ホリー」という曲をヒットさせている。2月3日はバディが飛行機事故で他界してから51回目の命日だ。
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2010年1月29日
#029. コーヒー・ミルク・クレイジー (Coffee Milk Crazy)
by フリッパーズ・ギター (The Flipper's Guitar)
まだ5人編成だった1989年に発表されたデビュー・アルバム『three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった』収録。彼らがロリポップ・ソニックと名乗ってた頃からのレパートリーでもある。ヘタウマな英語も初々しい、ボッサなアレンジも清々しいギターポップ・サウンドの逸品だ。カジヒデキやタイのグループ、スーパーベイカーのカヴァーもある。
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2010年1月22日
#028. 神のみぞ知る (God Only Knows)
by クロディーヌ・ロンジェ (Claudine Longet)
ビーチ・ボーイズ1966年の名盤『ペット・サウンズ』に収録されたブライアン・ウィルソン/トニー・アッシャー作の名バラードだ。「素敵じゃないか」とのカップリングで、全米39位(全英2位)のヒットを記録。ポール・マッカートニーがこの曲に感動し、「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」を書いたとも言われている。デヴィッド・ボウイ、キャプテン&テニール、ホリー・コール、マンハッタン・トランスファーほかカヴァーの多数ある。60年代のセクシー女優ジョーイ・ヘザートンのカヴァーもいいが、バロック・ポップ調の上品な演奏をバックにフレンチ訛りのウィスパー・ヴォイスで歌われるクロディーヌ・ロンジェのヴァージョンもたまらなくチャーミング。バーナビー移籍後のセカンド・アルバム『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』(1972年)収録。
そう言えば、マイク・ラヴとブルース・ジョンストンのビーチ・ボーイズ・バンド来日中!でも「神のみぞ知る」は、さすがに演らないだろうな。
THE BEACH BOYS @BILLBOARD LIVE
1/20(水)~1/21(木) ビルボード大阪
1/22(金)~1/24(日) ビルボード東京
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2010年1月15日
#027. 恋とマシンガン (Young, Alive, in Love)
by フリッパーズ・ギター (The Flipper's Guitar)
イタリア映画『黄金の七人』のテーマ曲から拝借したシャバダバ・スキャットが印象的なフリッパーズ・ギターの代表作。ドラマ『予備校ブギ』(1990年)の主題歌に使われ、ブレーク、近年でも日産マーチ(2006年)のCMにカヴァー・ヴァージョンが使われていた。映画『デトロイト・メタル・シティ』の劇中、松山ケンイチの携帯着メロがこの曲だった。
1990年の傑作セカンド『カメラ・トーク』のオープニングを飾ったこの曲、「冷蔵庫のドアになら非常ベルが鳴り出す前に時間かけてバター塗るさ」というフレーズは謎(!?)だが、つい鼻歌でも口ずさみたくなる痛快ハッピーなナンバーだ。
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2010年1月8日
#026. ベイビー・ユーア・マイ・デスティニー
(Baby,You're MyDestiny)
by 川口義之&栗コーダーカルテット
のんき大将こと、川口義之が栗コーダーカルテット、ロンサムストリングスのメンバーを率い、カヴァーしたタジ・マハール1977年のカリビアン・ジャズ・スウィング曲。マリア・マルダーや高田漣も吹き込んでいる隠れた人気ナンバーだ。川口のソプラノ・サックス、関島岳郎のチューバ等が醸し出すノスタルジックなムードとゆる~いテンポがたまらなく心地いい。2009年リリースの『のんき大将presentsLife Begins at 40』収録。
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2010年1月5日
#025. 会社員
by SAKEROCK
星野源の高速マリンバ、浜野謙太のトボケたトロンボーンをフィーチャーしたチャンキーなインスト・ナンバー。彼らが憧れたハリー細野の70年代作品「泰安洋行」を思い出させるような演奏だ。バナナマンの舞台用に書かれ、シングル・カットもされた。新春を寿ぐような賑々しさ、楽しさに満ちていて、聴いていてホンワカ幸せな気分にしてくれる。2008年の文字通りホニャララなアルバム『ホニャララ』のオープニング曲。
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2009年12月29日
#024. 恋の売り込み (I'm Gonna Knock On Your Door)
by エディ・ホッジス (Eddie Hodges)
60年代ポップスの人気ナンバーだが、近年、鈴木祥子や東京事変がライヴでカヴァーしたことから新たなファン獲得しているようだ。オリジナルは、意外にもアイズリー・ブラザーズなのだが、一般的には、フランク・シナトラの子供役も演じたハリウッド子役スター、エディ・ホッジスが1961年、14才の時に放った全米デビュー・ヒット(12位)として知られている。日本では1年以上経って発売され、伊東ゆかりの日本語カヴァーも出るなど、評判を呼んだ。
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2009年12月26日
#023. 枯れ葉のブルース
by ラリーパパ&カーネギーママ
(Rallypapa & Carnegiemama)
ロジャー・ティリソンやマーク・ベノら伝説のスワンプ・ロック・アーティストのジャパン・ツアーで、バック・バンドに抜擢され、見事にその大役を果たした実力派5人組ラリーパパ&カーネギーママ。残念ながら2007年に解散してしまったが、いくつもの名曲を残してくれた。この「枯れ葉のブルース」もその中の1曲だ。アコースティックでやさしいサウンドが寒さにふるえる心を芯から温めてくれるはず。
2003年の『ラスト・アルバム』のほか、オランダのミュージカル映画『クリビアにおまかせ』のイメージ・アルバムにも収録された。
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2009年12月18日
#022. サイレント・ナイト(清しこの夜) Silent Night
by MFQ
日本人にも馴染み深いこの曲は、19世紀初頭、オーストリアの聖ニコラ教会のヨゼフ・モール神父が書いた詩に教会のオルガン奏者だったフランツ・グルーバーがメロディを付け、誕生したクリスマス聖歌。
MFQならではの美しいハーモニーによるアカペラ・ヴァージョンは、1988年12月の初来日時に渋谷クアトロで収録されたもの。メンバーは,ヘンリー・ディルツ、ジェリー・イエスター、チップ・ダグラス、サイラス・ファーヤーのオリジナル4人に加え、ジェリーの兄ジム・イエスター(元アソシエイション!)という5人編成。
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2009年12月11日
#021. プチ・ノエル (Petit Noel)
by インスタント・シトロン (Instant Cytron)
世界で一番かわいい音を奏でるインスタント・シトロンのクリスマス・ソング!
「クリスマスに渡すきみへのプレゼント/何を選べばいいのだろう/ウインドウに映る/いちばん好きなきみへの贈り物 . . .」
キュートな歌と胸キュン・メロディ。マンドリンとハーモニカ、トイピアノが素敵なアクセント。凍りついた夜もこの曲で身もこころもホッコリ。
2001年にドリームズヴィルからリリースされた傑作サード・アルバム『ウナ・マルチーア』に収録。
作詞:片岡知子 作曲:長瀬五郎 アレンジ:インスタント・シトロン
夢街ミュージック・シティではインスタント・シトロンの『ウナ・マルチーア』全曲がダウンロードできます。
2009年12月4日
#020. クローズ・ユア・マウス、イッツ・クリスマス
(Close Your Mouth (It's Christmas)
クリスマス・イズ・ザ・デイ
(Christmas Is The Day)
by フリーデザイン (Free Design)
フリー・デザインは、1967年にデビューしたニューヨーク出身のデドリック兄弟姉妹によるヴォーカル・グループ。高度なコーラス・テクニックとセンス溢れるアレンジで我が国のソフト・ロック・ファンの間で抜群の人気を誇っている。
この2曲は、オリジナル・アルバムには未収録のクリスマス・シングルA/B面。A面の「クローズ・ユア・マウス(イッツ・クリスマス)」は、リーダーで次男のクリス作の軽快なソフト・ロック・ナンバー。バカラックやピチカートファイヴ好きなひとにお薦めしたい。B面の「クリスマス・イズ・ザ・デイ」は兄弟の父親アートが作ったレトロでロマンティックな佳曲。やわらかな光を放つキャンドルの灯りのような美しさだ。
夢街ミュージック・シティでダウンロードできるフリー・デザイン作品はこちらです。
2009年11月28日
#019. 夢を見るだけ (All I Have To Do Is Dream)
by エヴァリー・ブラザーズ
(The Everly Brothers)
ビートルズやサイモン&ガーファンクルほか多くのアーティストに影響を与えた偉大なる兄弟デュオ、エヴァリー・ブラザーズが1958年に全米NO.1に送り込んだ大ヒット曲。「バイ・バイ・ラヴ」や「クライング・イン・ザ・レイン」等と並ぶふたりの代表作だ。ロイ・オービソンやグレン・キャンベル&ボビー・ジェントリーほか多くのカヴァー・レコードでも有名なラヴ・バラードの傑作だが、先日、表参道FABで行なわれたFM番組「ようこそ夢街名曲堂へ!」の公開録音イベントでも杉真理&山田稔明(ゴメス・ザ・ヒットマン)がデュエットを披露した。80年代初めだったか、山下達郎のFM番組に大滝詠一がゲスト出演し、この曲を含むエヴァリー作品を数曲デュエットしたこともあった。
ふたりは、ワーナー・ブラザーズ移籍後にも再録音しているが、これはケイデンス・レコード時代のオリジナル・ヴァージョン。
夢街ミュージック・シティでダウンロードできるエヴァリー・ブラザーズ作品はこちらです。
2009年11月20日
#018. ミスター・サンドマン (Mr. Sandman)
by ザ・コーデッツ (The Chordettes)
女性ヴォーカル・グループ、ザ・コーデッツが1954年に放った大ヒット曲(全米1位)。CM等でお馴染みの「ロリポップ」と共に彼女たちの代表作。チェット・アトキンス、エミルー・ハリス、マーヴィン・ゲイ、スプリームズほか、様々なカヴァーがあり、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、フォー・エイセス版、ジョニー・デップ主演の『クライ・ベイビー』では、ボールドウィン&ザ・ウィッフルズ(ティモシー・シュミット/ジェリー・ベックリー/アンドリュー・ゴールド)が流れた。
細野晴臣のラジオ番組『デイジーワールド』のジングルとしても知られ、細野晴臣&ワールドシャイネスのコンサートでも演奏されるなど、時代を超えて愛されている名曲だ。
2009年11月13日
#017. エイント・イット・オール・ライト(Ain' It All Right)
by NRBQ (New Rhythm & Blues Quartet)
先日、東名阪ツアーを行ない、ゴキゲンな演奏で鮮烈な印象を残して帰国したテリー・アダムス・ロックンロール・カルテット。来日直後のテリーに届いたのは、NRBQ結成時のオリジナル・メンバー/ギタリストで親友だったスティーヴ・ファーガソンの訃報だった。肺がんと闘い続けてきたスティーヴだったが、遂に力尽き、10月7日に天に召されたのだ。追悼の意味を込め、演奏された「エイント・イット・オール・ライト」は、テリーがスティーヴと共作したR&Rナンバーで、NRBQの代表曲のひとつ。初出は、1972年のサード・アルバム『SCRAPS』。
1996年4月9日、10日の両日、渋谷ON AIR WESTで行なわれた初来日コンサートを収録したライヴ・アルバム『TOKYO』から。R.I.P. Steve
2009年11月6日
#016. 涙くんさようなら (Goodbye Mr.Tears)
by ジョニー・ティロットソン (Johhnny Tillotson)
「キューティ・パイ」、「プリンセス・プリンセス」、「ポエトリー」等のヒットを放ち、60年代半ばに日本でも高い人気を誇ったポップ・シンガー、ジョニー・ティロットソン。当時のミュージック・ライフ誌の男性ポップ歌手部門では、エルヴィス・プレスリー、クリフ・リチャードに次いで、3位だったと記憶している。
「涙くんさよなら」は、1965年8月に日本グラモフォンからリリースされたシングル。浜口庫之助が作ったフォーク調の曲で、A面が英語、B面が日本語で歌われていた。これが全国規模の大ヒット(「9500万人のポピュラーリクエスト」で2位)を記録したことからファン層が一気に拡がり、さらに翌66年「ユー・アンド・ミー」、「バラが咲いた」と続いた日本語による和製ポップス・シリーズの連続ヒットでティロットソン人気はピークを極めることになる。「涙くんさよなら」は、坂本九、ジャニーズ、和田弘とマヒナスターズがカヴァー、66年には、日活が同タイトルで映画化、ティロットソンもゲスト出演した。
夢街ミュージック・シティでダウンロードできるジョニー・ティロットソン作品はこちらです。
2009年10月30日
#015. 愛の架け橋 (Make It With You)
by クロディーヌ・ロンジェ (Claudine Longet)
先頃、他界したラリー・ネクテルが在籍していたのが、70年代に絶大な人気だったアメリカの4人組、ブレッド。ジェイムズ・グリフィンも4年前に亡くなっており、ファンが夢見ていたリユニオンの夢も潰えてしまった。デヴィッド・ゲイツが書いたこの美しい曲は、彼らの記念すべきデビュー・ヒット(1970年、全米1位)。ペギー・リー、アレサ・フランクリン、EW&F、ウィスパーズほか多くのカヴァーがあるが、中でもニック・デカロのアレンジが小気味好いクロディーヌ・ロンジェ・ヴァージョンは絶品。
「ジュテーム」のジェーン・バーキンほどキワドくないが、エンディングでのロリータな悩殺ヴォイスにはドキドキだ。A&Mからバーナビー移籍後初のアルバム『愛のプレリュード』(1970年)に収録。
夢街ミュージック・シティでダウンロードできるクロディーヌ・ロンジェ作品はこちらです。
2009年10月23日
#014. テキサス娘
(Texas Girl At The Funeral Of Her Father)
by 田中良 (Macoto Tanaka)
ランディ・ニューマン作品の中でも有名な曲ではないが、彼らしい詩情にあふれる哀歌だ。「ショート・ピープル」の大ヒットが生まれた1977年のアルバム『小さな犯罪者(Little riminals)』収録。1983年のニューヨークのクラブでのライヴを収めたDVD『At The Odeon』では、ニューマンのピアノを伴奏にしっとり歌うリンダ・ロンシュタットが観られる
この曲をカヴァーしている田中良は、アメリカン・ルーツ音楽を追い求め続けるブルース・シンガー&ギタリスト。2005年1月に弘前のライヴ・ハウス「EL DORADO」で行なわれたライヴ・レコーディングだ。ブルース・ギターの名手として知られる田中だが、この曲はピアノ弾き語りで歌われる。その哀しみ帯びただみ声は独特だ。ランディ・ニューマンをレパートリーにしている歌い手というと、古くは南佳孝や佐野元春、近年では寺尾紗穂、キム・スチョリ(元ラリーパパ&ザ・カーネギーママ)が思い浮かぶが、こんなレアな曲を選ぶのは、ニック・ジョーンズと田中良くらいだろう。
夢街ミュージック・シティでダウンロードできる田中良 作品はこちらです。
2009年10月16日
#013. お熱をあげて (He's So Near)
by ジーン・トーマス (Jean Thomas)
1963年、エヴァリー・ブラザーズやジョニー・ティロットソンも在籍していたケーデンス・レコードからリリースされたアメリカの女性歌手ジーン・トーマスのデビュー・シングル曲。ヒット・チャートを賑わせることはなかったが、当時、モーリン・スコットの競作盤も出て、日本のポップス・ファンの間で人気を集め、今もなお、愛され続けるチャーミングなガール・ポップ・ナンバー。単なるキュートな歌声を持つカワイコちゃん歌手でなく、ソングライターとしての才能もあり、この曲も弟のドン・トーマスと書いたものだった。
バックグラウンド・シンガーとしてもひっぱりだこで、コニー・フランシスやレスリー・ゴーアほか多くのヒット曲のレコーディングに参加している。ボブ・クリューがプロデュースし、女性版フォー・シーズンズと呼ばれ、1965年に「Dusty」を全米ヒットさせたラグドールズや「Skiing In The Snow」が人気の高いビーチ・ガールズのリード・ヴォーカルも彼女だ。
夢街ミュージック・シティでダウンロードできるジーン・トーマス作品はこちらです。
2009年10月9日
#012. ウィッチング・マジック (Witching Magic)
by インスタント・シトロン (Instant Cytron)
砂糖菓子のような50年代アメリカン・ポップス、例えるなら「いちごの片思い」が有名なペイシャンス&プルーデンスみたいにキュートな歌とメロディ。リード・ヴォーカルは片岡知子。妹分のように幼気(いたいけ)なコーラスはなんと長瀬五郎。テープ操作によるマジックだ。ブルーな気分もこれを聴けば、自然と笑顔になってしまう。
2001年にドリームズヴィルからリリースされたサード・アルバム『ウナ・マルチーア』収録。ソフト・ロック/ギター・ポップの人気が高い韓国でもリリースされた傑作アルバムだ。
作詞:片岡知子 作曲:長瀬五郎
夢街ミュージック・シティではインスタント・シトロンの「ウナ・マルチーア」全曲がダウンロードできます。
2009年10月2日
#011. ミー・アンド・ザ・ボーイズ (Me And The Boys)
by NRBQ (New Rhythm & Blues Quartet)
世界一キュートなおやじバンド、NRBQの夢の来日公演が実現したのは、1996年のこと。来日メンバーは、テリー・アダムス、ジョーイ・スパンピナート、ジョニー・スパンピナート、トム・アドリーノ。かつてエルヴィス・コステロが「世界最高のバー・バンド!」と絶賛、ミュージシャン仲間に絶大な人気を誇るミュージシャンズ・ミュージシャンだが、日本でも直枝政広(カーネーション)、青山陽一、嶺川貴子、ヒックスヴィル、インスタント・シトロン、グレート3ほか彼らを慕うたくさんのミュージシャンがライヴに駆けつけた。ライヴ終了後、サインの列に並んでいたのが、ほとんどミュージシャンというのも珍しい光景だった。
「ミー・アンド・ザ・ボーイズ」は、1980年の傑作アルバム『ティドリー・ウィンクス』に収録され、ボニー・レイット、デイヴ・エドモンズ、インメイツ等にもカヴァーされているパワー・ポップ・ナンバー。テリー・アダムスが書いた彼らの代表曲のひとつだ。1996年4月9日、10日の両日、渋谷ON AIRWESTで行なわれた初来日コンサートを収録したライヴ・アルバム『TOKYO』から。残念ながら現在、活動休止中のNRBQだが、10月にはテリー・アダムス・ロックンロール・カルテットの来日公演が決まっている。
2009年9月25日
#010. グッド・デイ・サンシャイン
(Good Day Sunshine)
by MFQ (Modern Folk Quartet)
今回もビートルズのカヴァー作品。アルバム『リヴォルヴァー』(1966年)に収録されたビートルズのサマー・ソングだ。当時、イギリスでも人気のあったニューヨークのグループ、ラヴィン・スプーンフルのヒット曲「デイドリーム」に影響され、作られたと言われている。ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティン、ルル、トレメローズ、ルー・ロウルズ、クロディーヌ・ロンジェほか多くのカヴァーが出ている。
このMFQのライヴ・ヴァージョンは、1988年12月の初来日時のもの。メンバーは、ジェリー・イエスター(後期ラヴィン・スプーンフル)、ヘンリー・ディルツ(ロック写真家)、チップ・ダグラス(元ジーン・クラーク・グループ)、サイラス・ファーヤーのオリジナル4人に加え、ジェリーの兄ジム・イエスター(元アソシエイション)というラインアップだった。この曲を含むアルバム『MFQ Live In Japan』ではもう1曲、ビートルズの「イエスタデイ」も聴ける。
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2009年9月18日
#009. エリナー・リグビー (Eleanor Rigby)
by フリーデザイン (Free Design)
ビートルズのステレオ及びモノBOX発売記念ということで、ビートルズのカヴァー作品を取り上げてみよう。弦楽八重奏のクラシカルな演奏をバックに歌われる「エリナー・リグビー」は、ビートルズ1966年の『リヴォルヴァー』に収録された悲しくも美しい曲。「イエロー・サブマリン」(全英1位/全米2位)と両A面シングルとして発売され、全英1位/全米11位の両面ヒットとなった。エリナーは映画『ヘルプ』で共演した女優の名前から、リグビーはブリストルにあったワイン専門の貿易会社の社名から取られたという話は有名。80年代になり、エリナー・リグビー(1895-1939)という女性がリヴァプールに実在していたことがわかったが、ポールはあくまでも架空の人物だと語っている。
ニューヨークのデドリック兄弟姉妹による4人組グループ、フリー・デザインのヴァージョンは、チェロ、ヴァイオリン、パーカッションだけの伴奏で歌われ、彼らならではの対位法による混声コーラスがこよなく美しい。
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2009年9月11日
#008. スモール・タウン・トーク (Small Town Talk)
by ラリーパパ&カーネギーママ
(Rallypapa & Carnegiemama)
ルイジアナ出身のボビー・チャールズとザ・バンドのリック・ダンコの共作。小さな田舎町ゆえの矮小な人間関係を皮肉たっぷりに歌ったこの曲、ウッドストック・サウンドの名盤として名高いボビー・チャールズのファースト・アルバム(1972年、ベアズヴィル・レーベル)に収録されている。共作者リック・ダンコをはじめ、ベターデイズ、ジャッキー・デシャノン、イヴォンヌ・エリマン、ジェフ・マルダー&エイモス・ギャレット、エイモス・ギャレット&マリア・マルダー、おおはた雄一ほか多くのカヴァーで知られる人気曲だ。
この名曲にチャレンジしたのは、アメリカン・ルーツ音楽をこよなく愛する大阪の5人組ラリーパパ&カーネギーママ。彼らの2003年の『ラスト・アルバム』に収録されている。ロジャー・ティリソンやマーク・ベノら伝説のスワンプ・ロック・アーティストのジャパン・ツアーで、バック・バンドに抜擢された実力派だったが、2007年に惜しまれつつ解散した。現在、元メンバーのキム・スチョリ、チョー・ヒョンレはそれぞれソロで、辻凡人はボノボで活動中だ。
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2009年9月4日
#007. ヘイ・ディンウィディ (Hey Dinwiddie)
by バジー・フェイトン&ニュー・フル・ムーン
(Buzz Feiten & New Full Moon)
70年代初頭、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドのメンバーだったバジー・フェイトン、フィリップ・ウィルソン、ブラザー・ジーン・ディンウィディ、フレディ・ベックマイヤーの4人にニール・ラーセンが加わり、ニューヨーク/ウッドストックで結成された伝説のバンド、フル・ムーン。1972年に発表されたアルバムはジャズ、R&B、ラテン、ロックがブレンドされたフュージョンの先駆けともいえるもので、当時から現在に至るまで日米のポップ/ロック界に多大な影響を与え続けている。
そんなフル・ムーンがバジー・フェイトン、フレディ・ベックマイヤーのオリジナル・メンバーに新メンバー、ジェイ・ウィンディング、ゲイリー・マラバー、ブランドン・フィールズを加え、2002年に制作したのが『BUZZ FEITEN & THE NEW FULL MOON』。30年の時を超え、幻の名バンド奇跡の復活ということで、大きな話題を呼び、ベストセラーとなったが、中でもキー・トラックと言えるのが、オープニング曲「ヘイ・ディンウィディ」。
バジー・フェイトンとフレッド・ベックマイヤーが書いたこの曲には、オリジナル・フル・ムーンの黒人サックス奏者であり、バンドの精神的支柱だった故ジーン・ディンウィディへ感謝と敬愛の気持ちが込められた作品。しかし鎮魂どころか、ブラザー・ディーンの魂も思わず踊り出すようなファンキー・チューン!バジー・フェイトンのギターが躍り、歌いまくっている。
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2009年8月31日
#006. デイドリーム (Daydream)
by ハース・マルティネス (Hirth Martinez)
グッドタイム・ミュージックの人気グループ、ラヴィン・スプーンフルが1966年に放った全米ヒット(2位)をカヴァーしているのは、幻のシンガーソングライターと呼ばれたハース・マルティネス。スプーンフルの同曲が醸し出す気だるく、グッドタイミーなサウンドがビートルズの「グッド・デイ・サンシャイン」やキンクスの「サニー・アフタヌーン」にインスピレーションを与えてことはよく知られているが、作者のジョン・セバスチャンによれば、スプリームズの「ベイビー・ラヴ」にインスパイアされて書いたものだという。ボビー・ダーリン、アート・ガーファンクル、デヴィッド・キャシディ、ドーン(トニー・オーランド)、マリア・マルダー、チェット・アトキンスほか数多くのカヴァーもある名曲。
ここでのハース・マルティネスのカヴァーは、1999年4月の来日公演で歌われたギター弾き語りヴァージョン。ハートフルなマルティネスの歌声と絶品のギター・プレイが存分に楽しめる。
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2009年8月26日
#005. ルッキン・フォー・アン・エコー (Lookin' For Echo)
by ケニー・ヴァンス&ザ・プラノトーンズ
(Kenny Vance & The Planotones)
「僕らが練習していたのは、地下道、ロビーやホール、混み合う出入り口。壁に向かってドゥーワップを歌った~僕らはエコーが欲しかった んだ。僕らのサウンドにに跳ね返ってくる答えが、ハーモニーが溶け合 う場所があと少しで見つけられそうだった」と歌われるドゥーワップ讃歌。作者は、ドゥーワップ・レコードの収集家でもあったリチャード・レイチェグ。黒人アカペラ・グループ、パースエージョンズ (1973年)のオリジナル・ヴァージョンと共に人気が高いのが、ケニー・ヴァンス(元ジェイ&ジ・アメリカンズ)が1975年に発表したシングル。スパイク・リー監督の『Do It A Capella』(1990年)には、パースエージョンズが歌う場面も登場したし、この曲にインスパイアされたアーマンド・アサンテ主演の映画『奇跡の詩(Lookin' For An Echo)』(2000年に日本でも公開)も制作された。後者のサウンドトラックを担当したのが、ケニー・ヴァンス&ザ・プラノトーンズだ。
「夢街ミュージック」で聴けるのは、1999年11月にニューヨーク、グリニッジ・ヴィレッジの名門老舗クラブ、ビターエンドで行なわれたコンサートでのライヴ・ヴァージョン。
この時のプラノトーンズのメンバーは、マレイ・ウェインストック(元フィフス・アヴェニュー・バンド)、ゲイリー・ボナー(元マジシャンズ)、エディ・ホーケンソン(元ブルックリン・ドリームズ)。天にも届きそうな見事なファルセットは、ケニー・ヴァンスの独壇場だ。
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2009年8月19日
#004. クロース・トゥ・ユー
(THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
by クロディーヌ・ロンジェ (Claudine Longet)
「遥かなる影」の邦題で知られるカーペンターズの代表作。自ら歌って思わぬ大ヒットになった「ディス・ガイ」に続くバート・バカラック作品を捜していたハーブ・アルパート(ティファナ・ブラスを率いるトランぺッターでA&Mレコードのオーナー)に届けられたのが、ディオンヌが歌ったこの曲のデモだった。あまりに乙女チックな内容だったため、自分では歌えないと、デビューしたばかりのカーペンター兄妹に歌わせたところ、見事大ヒット(1970年1位)。初録音は、1963年のバカラック本人(未発表)、初出は、1963年のリチャード・チェンバレン(60年代の米人気ドラマ「ドクター・キルディア」の主演男優)。フランク・シナトラ、EPO、クランベリーズほかカヴァー多数。
クロディーヌ・ロンジェのヴァージョンは、A&Mからバーナビー移籍後初のアルバム『愛のプレリュード』(1970年)に収録されており、アレンジ&プロデュースはニック・デカロ。途中、フランス語のセリフが入る可憐(かまとと?)なウィスパー・ヴォイスが魅力だ。
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2009年8月7日
#003. ディス・クッド・ビー・ザ・ナイト
(This Could Be The Night)
by MFQ (Modern Folk Quartet)
ウォール・オブ・サウンドの総帥フィル・スペクターも今や壁の中なんて笑えないジョークだが、あまりに哀しく残念な末路と言うほかない。60年代半ば、ラヴィン・スプーンフルが演奏するクラブの壁に耳をくっつけ、想像を膨らませたというスペクターだったが、スプーンフルへのラヴコール叶わず、替わりにプロデュースしたのが、スプーンフルと仲の良かったMFQ(モダーン・フォーク・カルテット)のこの曲だった。1966年に録音されながらもスペクターの気まぐれのため、当時、発表されず、1986年までレコード化されなかった不運の名曲だ。山下達郎、ブライアン・ウィルソン、デヴィッド・ キャシディ、ジェフリー・フォスケット、ヘンリー・ディルツ(MFQ)、フレイミング・グルーヴィーズなどの吹き込みもある。このMFQのライヴ・ヴァージョンは、1988年12月の初来日時のもの。メンバーは,ヘンリー・ディルツ、ジェリー・イエスター、チップ・ダグラス、サイラス・ファーヤーのオリジナル4人に加え、ジェリーの兄ジム・イエスター(元アソシエイション!) というラインアップだったので、カルテットでなくクインテットということになる。
作者であるハリー・ニルソンのピアノ弾き語りによるデモ・テープが近年、発掘されたが、その素晴らしさと言ったら、筆舌に尽くし難いもの。
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2009年7月31日
#002. ラヴ・ドント・リーヴ・ミー・ナウ
(Love Don't Leave Me Now)
by デヴィッド・ミード(David Mead)
デヴィッド・ミードは、1973年、ニューヨーク生まれのシンガーソングライター。近年、ナッシュビルに落ち着き、活動を続けており、ポール・サイモンを想わせるような繊細なメロディを紡ぎ出すアーティストだ。最新作で5枚目の『オールモスト・アンド・オールウェィズ』(2008年秋に日本先行リリース)はブラッド・ジョーンズがプロデュース。スワン・ダイヴのビル・ディメインが9曲を共作したほか、全編、アコースティック・ギターを弾いており、レコーディング・メンバーは、スワン・ダイヴの『メイフェア』(2009年7月リリース)とほぼ同じ。ディメインと共作した「ラヴ・ドント・リーヴ・ミー・ナウ」は、「ブラックバード」や「イン・マイ・ライフ」あたりのビートルズを思い出させる美しい小品。『メイフェア』にも同曲のスワン・ダイヴ・ヴァージョンが収録されているので、聴き比べるのも一興だ。
尚、『オールモスト・アンド・オールウェィズ』は、「レイニー・ウェザー・フレンド」、「フロム・ア・ウィンドウ・シル」、「ラスト・トレイン・ホーム」ほか粒揃いの名曲が満載。そういえば,80年代にはファンタスティック・サムシングなんてS&Gな二人組もいたなあ。
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2009年7月17日
#001. ポエトリー・イン・モーション (Poetry In Motion)
by ジョニー・ティロットソン(Johnny Tillotson)
60年代に日本でも高い人気を誇ったポップ・シンガー、ジョニー・ティロットソンの大ヒット曲だ。1960年11月に全米チャートの2位まで上がる大ヒットを記録したが、日本では、当時、彼が所属するケーデンス・レーベルの発売権がなかったため、リリースされなかった。当然、輸入盤なんて今みたいに手に入らないし、テレコなんて便利なものもなかった。FEN(米極東ラジオ放送、現AFN)でレコードがかかるのを待つしかなく、運良くかかった時は、小躍りして喜んだもの。そんなわけで、日本のポップス・ファンは、オリジナル盤を聴きたくても聴けない欲求不満の状態が長らく続いたのだ。ティロットソンの日本盤が発売されるまでのしばらくの間、代用品になったのが、同曲をカヴァーしたボビー・ヴィーの「君に首ったけ」(「最後のキッス」のB面)。ボビー・ヴィー節も好きだったので、代用品というのは失礼な話だが、やはりティロットソンのオリジナルには敵わなかった。1964年、遅ればせながらティロットソンの日本盤(邦題「ポエトリー」)が登場し、大ヒットとなったのだった。
その数年後だと思うが、NHKの素人のど自慢で、デビュー前だった田中星児が「ポエトリー」を歌ったのが印象に残っている。
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